行動療法(認知行動療法)
認知行動療法の効果
はじめに
認知行動療法は、薬物療法と同時に治療法として有効性があると言わ
れています。精神病の原因を追究するのではなくて、起こっているこ
との困難さを取り除こうという考え方をします。
例えば、不安であれば、その不安の一つ一つを取り除けるようにして
行きます。
カウンセリング等の多種類の療法を組み合わせて使うのが一般的です。
?@不安障害(強迫性障害、パニック障害、PTSD,社会恐怖)
曝露法・リラクセーション・認知再構成法・モデリング・正の強化法
?A摂食障害
刺激統制法・曝露法・問題解決訓練法
?B統合失調症
刺激統制法・モデリング・正の強化法・社会生活技能訓練
?C精神遅滞・自閉症
問題解決訓練法・刺激統制法・モデリング・正の強化法・シェイピング
?T 認知行動療法の治療プロセス
?@ 初回面接
↓
?A 行動分析
↓
?B 治療仮説
↓
?B 治療実施
治療目標
?@必要な行動の形成
?A不適応で過剰な行動の減少・・・多動・暴力・浪費・過食
?B不適切で過剰な不安反応の減少・・・恐怖症・強迫性障害
治療実施方法
?@「正の強化法」は賞賛のような社会的強化子を使用
?A「シェイピング」は簡単にできることからやる手法
?B「モデリング」は治療者がお手本を示して真似をしてもらう手法
?C「曝露法」は手の内を見せながら、その行動をしてもらう手法
留意点
?@何らかの形で観察し、記録することができなければならない。
?A誰が見ても誰がやっても同じにならなければならない。
?B精神分析的な説明不可能な過程を排除する。
おわりに
薬物療法は、急性や劇症に極めて効果を現すことが多く、現在主流の
治療方法となっていますが、副作用や薬への依存を産んでしまうことが
あります。
どうしても服用される方がいやがる場合、頭痛、腹痛等の副作用がある
場合には、病院を替えてみることが必要となります。
精神的な病気は診断が難しく心理検査に特徴が現れなかったりします。
どうしても不安が残る場合は、複数の医療機関や複数の検査を受ける
ようにしましましょう。
認知行動療法では、人体への直接的悪影響が少ないという利点がありま
すが、治癒するのに時間がかかったり、急性や劇症には向かないという
欠点もあります。そのため、薬物療法と組み合わせてお互いの欠点を補
う手法が取られています。
直り心地が良く、再発しにくい点で両者の組み合わせが主流になると思
われます。
心理療法家やカウンセラーとの相性もあると言われています。
どうしても相性が合わない場合は交替してもらうようにお願いしましょう。
認知行動療法については、極めて詳しく記述したホームページが沢山
あります。ぜひ、多くのホームページをお読み下さい。
心理指導をして下さる医療機関や治療期間が多いのも特徴です。
お困りの方は、一度専門医を受診し、合わせて心理療法の専門所へ行
かれることをお勧めします。
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