
はじめに
けいれんの原因で一番多いのは癲癇の発作です。
その他には、循環・代謝不全、中毒、精神障害があります。
癲癇(てんかん)突然意識を失い、全身の筋肉の強直や四肢の屈
伸運動が生じます。このような発作を大発作と言います。
数分間継続し、その後はぐっすり眠り込んだり、意識が朦朧とし
ます。
また、全身性の痙攣(けいれん)を伴わなくても、一時的に意識
を失ったり、脱力状態になる場合があります。これを小発作と言
います。
体の一部が痙攣する場合もあります。
生まれ付きの素因を真性癲癇と言います。
1.先天性奇形
後天的な脳の器質的異常が原因となる症候性癲癇があります。
1.脳の外傷
2.脳腫瘍
3.脳炎及び脳炎後遺症
4.脳血管障害
5.分娩時障害
6.寄生虫の侵入
脳の障害
1.脳腫瘍は片側の手足の痙攣から始まり、全身の痙攣になります。
2.化膿性髄膜炎では、発熱や激しい頭痛とともに、意識障害を伴う
痙攣が起きます。
3.頭部の外傷を負ったときも痙攣が起き、頭痛と意識障害を伴うこ
とがあります。
循環障害による痙攣
1.致死的不整脈である心室細動や心停止
2.房室ブロック、大動脈の炎症や閉塞、動脈瘤などの原因による循環不全
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ベンチのある公園
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ホルモン異常
副甲状腺の機能が低下すると、ホルモンの分泌が減少し、
そのために血中のカルシウム濃度の低下により、手あるい
は全身の痙攣を伴うことがあります。
代謝異常
糖尿病では、インスリンの分泌が過剰となり、血糖値が下
がり痙攣が起きます。
中毒
1.一酸化炭素中毒
2.ニコチン中毒
3.破傷風中毒
心因性
1.ヒステリー
2.憤怒痙攣
痙攣発作時チェック
□体の全身か否か?
□体のどの部位か?
□痙攣している時間
□痙攣の仕方
・体をねじる
・体をよじる
・体をひねる
・体をばたつかせる
□発熱の有無
□意識障害のレベル
応急処置
1.気道の確保
2.吐いたもので窒息しないように顔を横向きにして寝かす。
3.衣服をゆるめ、呼吸を楽にさせ、体をゆさぶったり、
呼んだりしないようにします。
おわりに
出来るだけ早く医師の診断を受け、病気の原因をはっきり
させ治療します。
 『三つのお願い!』
?T.こころを軽くしよう♪
?U.こころを楽しくしよう♪
?V.こころをやさしくしよう♪
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