ガラスの森
「カラスの森へようこそ!」
「カラスじゃなくて?ガラス・・・」
「こちらにどうぞ。」
「ガラスの森の入り口でございます。」
「美しい、何とも美しい。」
「はい、ごちゃごちゃ言わないで、中へ、中へ?」
「お客さん、押しちゃだめですよ。」
「なんせ、入り口がとっても狭いいんですから。」
「どっちへ行くの?」
「ええ、何ですって?」
「ああ!やっちゃった。」
「カラスは、知らない。」
こっちカラス。
あっちカラス。やっぱガラス。
ふざけんじゃね。どちっだ。
「カラスは、まったく知りません。」
カア・・・、カアア・・・
カラスはガラスの森へ飛んでゆきました。
「まっくらやみだよ。」
「ガラスが割れてゆくようだぞ!」
「すごい速さで壊れてゆく。」
「ここは、どこへ行くの?」
「入口なんてどこにもないよ。」
トリックか?
違う
原因不明
壁にはいりついた。
城壁だ。
やけに、ねばねばするぞ?
気持ち悪い。
からだがなめくじみたいだ。
かってにへばりついて、這って行く。
止めてくれ!
だめだ、からだがゆうことをきかない。
分った。ヘリウム化したんだ。
あ!超流動体現象だ。
寒い凍えそうだ!
とにかく、このまま、何もしないで、動きにまかせろ!
液体になったヘリウムの温度を下げて行くと、粘り気のない。
流体に変化します。
そうか!
CDI城が揺れてるぞ。
とってもにぎやかな音楽が聴こえてきます。
ものすごい音です。

チクッタック、チクッタックって踊っていますよ。
「一億分の一秒踊ってるんだ!」
 
ア1、ア2、ア3
カッパ、ラムダ、ミュー、ニュー
あ!セシウム原子の森で、水晶メーザの妖精が歌っています。
とってもいい声です。
うっとりしてきます。
耳を澄まして下さい。
ゆったりとのびやかに、くつろぎましょう!
心地よい風が吹いてきました。!
いい気持ちです。!
さわやかないい気持ちです。
さあ、ガラスの森の妖精たちと踊りましょう。

とっても静かなきれいな森です。
どこからともなく美しい音楽が流れてきました。
いい気持ちです。
心が軽くなっていい気持ちです。
ゆっくりと時間が流れてゆきます。
とってもさわやかないい気持ちです。
ほんとうにやさしい、いい気持ちです。
★ゆったりとのびやかにお過ごし下さい!
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